第1回東海市・知多市病院連携等協議会 あいさつ



東海市長あいさつ

    東海市長 鈴木淳雄

 昨年度は医療の専門家に委員をお願いし、東海市・知多市医療連携等あり方検討会を開催させていただき、今年の2月にその報告書をいただきました。報告書では、この地域に求められる医療を実現するためには、両市民病院は一緒になって、適切な場所に、また適切な規模の新病院を建設することが望ましい。また、新病院の建設までの過渡的な対応として、早く経営統合して、救急医療の充実や医師の確保につながる再編を望むというものでありました。
 その後、市議会において本協議会設置にかかわる予算をお認めいただき、この4月には、本協議会の事務局を知多市民病院さんの中に設置させていただき準備を進めてきたところでございます。
 このたびの協議会は、市議会の議員さんを初め、地元の医療関係者、そして町内会などの地域の代表、また小さなお子さんの保護者代表など、地域に密着した皆様による協議をお願いするものでございます。
 御案内のとおり、この地域はもとより、全国的にも医療を取り巻く環境はさらに厳しさを増しております。まさに待ったなしの状況にあると考えております。次年度へのつながりを考えますと、秋口までには一定の方向性についての取りまとめがいただければと考えているところでございます。
 また、このたびはあり方検討会に引き続き、二村先生、後藤先生、牧先生、そして新たに藤田保健衛生大学からは、才藤先生を参与にお迎えすることができました。大変お忙しいところ御承諾いただき、まことにありがとうございます。
 委員各位におかれましても、皆様大変お忙しいとは存じますが、両市民病院が地域の市民やお医者さんにとっても魅力ある病院となり、将来にわたって市民の安全と安心を守る病院であるための医療機能の再編等の姿を御協議いただき、取りまとめをいただきたいと思います。
 どうかよろしくお願いを申し上げまして、あいさつとさせていただきます。大変お世話になりますが、ひとつよろしくお願いいたします。
知多市長あいさつ

    知多市長 加藤功

 御承知のように、県内の自治体病院の9割が赤字経営の状態であります。先ほど東海市の市長さんからごあいさつがありましたように、自治体病院の状況は、この地域のみならず、全国的にも大変厳しく、特に200床、300床の病院が最も厳しいと言われております。今後、市の税収が右肩上がりで伸びていくということは考えにくく、現在のような財政援助を続けることは大変難しい状況になっているわけでございます。たとえ財政援助を続けられたとしても、今の医療制度のもとでの医師不足解消の期待は小さく、もはや市民病院単独の努力で期待される病院機能を維持することは大変困難であると思っております。
 このたびは市議会の議員さん初め、地元医療関係者、そしてコミュニティ、PTAなど、いろいろな立場の皆さん方に委員をお願いし、協議会を開催させていただきました。幸い知多、東海の市民病院は大変近い距離にあり、また、ほぼ同時に建設をされた病院でもあります。両市民病院が地域住民の命と健康を守る中核病院として、地域に求められる質の高い医療を提供する病院となるための連携の姿を導き出していただきたいと思っております。
 本協議会の開催に当たりましては、愛知県病院事業庁の二村先生、名古屋大学病院の後藤先生、藤田保健衛生大学病院の才藤先生、そして愛知県医師会の牧先生には参与をお引き受けいただき、大変ありがたく思っております。どうぞひとつよろしくお願い申し上げます。
 また、各委員におかれましても、皆様大変お忙しい方ばかりでありますが、秋には中間取りまとめをお願いしたいと考えております。限られた時間の中でございますが、将来にわたり地域に愛され、利用される病院であり続けるために、ひとつ活発な御議論をお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。どうぞひとつよろしくお願いいたします。